パルパティーン2
Palpatine
元老院最高権力者となったパルパティーンは即座に腐敗した官僚機構を合理化し、巧みな演説によって民衆の絶大な信頼を手にする。彼の統治は完
全に良好な結果を招くように思えた。だが共和国の平和は長くは続かなかった。共和国の複雑なしがらみに不満を募らせていたコマース・ギルド、
企業同盟、テクノ・ユニオン、そして通商連合といった有数の大企業からなる分離主義勢力が、共和国に反旗を翻したのである。彼らはかつてのジ
ェダイ・マスター、ドゥークー伯爵と手を組み、数千にもおよぶ星系を共和国から脱退させた。同時に彼らは強大なドロイド軍を組織し、この分離
主義運動を銀河系の各地における小規模な武力衝突へと発展させていく。一方、パルパティーンの議長としての任期はこの時期に終わりを迎えよう
としていたが、この重大な危機によって彼はその後も官邸に留まる権利を得たのだった。
こうした緊張状態のなか、もはや少数のジェダイ・オーダーだけでは銀河系の秩序を保てないとする声が目立ち始める。元老院でもこの脅威に対抗
するため共和国独自の軍隊を設立すべきだという意見が急増し、パルパティーンはついに投票による決着を図るのだった。しかし、早くから軍隊の
設立に反対の姿勢を表明していたアミダラ議員が謎の暗殺者から襲撃を受けるという事件が起こり、票決は延期されてしまう。そして、さらに共和
国を震撼させる大事件が起こった。この暗殺未遂の裏側を調べていたオビ=ワン・ケノービからの報告により、辺境の惑星カミーノで共和国のため
の大規模なクローン軍が準備されていたことが発覚したのだ。
分離主義勢力の脅威が増大するにつれ、パルパティーンは全面戦争が避けられない道であると判断する。そしてついに、アミダラの代理を務めるジ
ャー・ジャー・ビンクス議員から、彼に非常時特権を与えようとする動議がなされ、議会も全会一致でこれを可決したのである。パルパティーン
はカミーノのクローン軍を共和国の軍隊として正式に認め、独立星系連合への武力行使を開始させた。分離主義勢力の本拠地ジオノーシスへ派遣さ
れたクローン軍はジェダイ・オーダーと共にドロイド軍と激突し、これを打ち破る。こうして、共和国と分離主義勢力との全面戦争、すなわちクロ
ーン大戦の幕が開けたのである。
クローン大戦の勃発後、元老院は多方面にわたる戦争を効率的に進めることができないという弱点をすぐに露呈させ、パルパティーンは次々と新た
なる政令の公布を行うことになる。彼は憲法を改正することで自身に更なる権力を集中させ、元老院の複雑な官僚機構を巧みに回避したのだった。
民衆や元老院は保安強化の名の下に、喜んで権利と自由を放棄する。やがてパルパティーンによる指導によって共和国は戦争に勝利し、安全が保た
れたのである。戦争の最終段階に行われたグリーヴァス将軍によるコルサントへの襲撃も、増大するパルパティーンの権限に対する疑問の声を封じ
る手助けになるだけだったのだ。
その間、ジェダイ評議会は大きな危機感を抱いていた。ジェダイ・オーダーは民衆と元老院の道具となり、パルパティーンによる直接統治に抵抗
する。この対立は次第にエスカレートし、元老院の中にも不安の声がささやかれるようになっていった。パルパティーンも自らに反対する議員の代
表者を知っており、彼らを次々と表舞台から追放していくのだった。やがて彼は銀河系の歴史に前例のない、大規模な軍事力の増強を行い、恐怖に
よる支配を掲げる新秩序と銀河帝国を築き上げたのである。
次へ
前へ
スターウォーズ伝説